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3分でわかる『迷わずかける記者式文章術』の要約

⏰この記事は3分で読めます

 

今回紹介するのはこの本です

『迷わずかける記者式文章術』

 


 

 

一言要約

新聞記事の書き方には『型』がある!

わかりやすい文を書くための『新聞記者の文章術』を紹介しています。

本の紹介

元・日本経済新聞記者の松林薫氏(『新聞の正しい読み方』(NTT出版)の著者)が、大手新聞で標準的に使われているメソッドを分かりやすく説明します。多忙なビジネスパーソンこそ是非活用してほしいスキルが満載です。

 

この本から分かること

「もっとわかりやすい記事がかけるようになりたい」「いつも文を書くのに時間がかかるんだよな」

こんな事を思っている人も多いのではないでしょうか?本書ではわかり易い文章の代表格である「新聞記事」を書くテクニックを紹介しています。また、本書で紹介される型を使えば、記事作成のスピードも上がること間違い無しです。もちろんブログやレポート、資料作成など様々な文章にも応用することができますよ。

ESやレポートと戦う学生さん、この記事を読んでいるブロガーの方、必見です!

 

3つのポイント

この記事の要点は3つです。

①記事を書くための『基本戦略』

②読者の興味を引く『テーマ決め』

③本文の構成『4パターン』

 

①記事を書くための『基本戦略』

新聞記事とは、マニュアルに沿って作られるものだと著者は言っています。何を書くかだけ決めたら、規格化されたパーツを型に当てはめて記事ができるのだそうです。ここではそんな記事を作るための『基本の型』を紹介しています

 

  • 基本の型

記事作成の大雑把な流れは以下のようになっています

1,書く内容を明確にする
2,適切な構成パターンに当てはめる
3,全体を書く
4,推敲する
意外とさっぱりしてますよね。1番の書く内容決め(=テーマ決め)と2番の構成パターンの具体的な説明は、この後のまとめで紹介します。
 
 
②読者の興味を引く『テーマ決め』

テーマ決めは文章をどれだけ読んでもらえるかを左右する大切なポイントです。ブログを書く上でも大切ですよね。ここでは、面白いテーマの条件と見つけ方を紹介します。

 

  • 面白いテーマ=読者の関心、新奇性、社会的影響力

読者の関心とは、旬のテーマや喜怒哀楽を刺激するテーマのことです。東京2020や猟奇的殺人事件などはここに入るでしょう。

新奇性とは新しさや珍しさのことです。犬が人に噛み付いても記事にならないが、人が犬に噛み付くと記事になる。という言葉もあります。

社会的影響力とはどれだけの分野、人数に影響を与えるかです。消費税増税などはここに入るでしょう。

 

面白いテーマとは上記の3つのうち1個もしくは複数個が組み合わさったものといえます。(ブログ記事においては特に読者の関心を重視するといいでしょう)。そして次に上の条件を満たすテーマを見つける方法を3つ紹介しています。

 

  • テーマの見つけ方1 逆張り

逆張りの流れは次のようになっています。まず、ある常識に対して、こういう内容がありそうだと列挙する→それが違うと仮定して考えたり調べたりする→ある面で違うとわかるだけでも新しい発見になる。

 

具体例として、「新聞離れ」をテーマに考えてみましょう。新聞離れが加速している。しかし、本当は嘘ではないか。調査した所、紙媒体の量は減っているが、オンライン新聞は増えていると分かった。つまり、新聞紙離れはしているが、新聞(ニュース)離れはしていない。

このように、常識を疑うことで、新たな視点(=新奇性)を持った記事を作ることができます。

 

  • テーマの見つけ方2 掛け算

掛け算とは、全く関係ない者同士を結びつけて視点をずらす見つけ方です。具体的な流れは次のようになってます。あるテーマを決める→無関係な単語をランダムに列挙→2つを無理矢理に結びつけて、実際の関係性を調査する。

具体例として「新聞」のテーマに対して、適当に「猫」を結びつけます。この2つから連想できるテーマとしては、「ネットニュースで使われるかわいい猫の写真の集客効果は新聞ではどのくらいか」、「なぜ猫は新聞の上で丸まるのか」といったものが思いつきます。

このように、一見関係のない単語を連想させることで、新奇性があり読者の興味も引けるテーマを見つけることができます。

 

  • テーマの見つけ方3 逆算

逆算とは、変わった切り口から自明の結論を目指す手法です。流れとしては、最終的に導きたい結論を決める→どんな影響を与えているか調査するの2つです。

 

具体例として「新聞の発行部数が減っている」という結論をテーマにします。このテーマから「そういえば最近廃品回収って少なくなったな」と連想し、「最近の再生紙の原料ってどうなってるんだろう」となり、「再生紙業界でなにかあったんじゃないか」と切り口が見つかります。記事にするときは、「再生紙業界で異変!?」みたいなスタートから原因は新聞の発行部数減少だという背景を書けば意外性がありますよね。

このように、結論から考えて変わった切り口を見つけるのが逆算の手法です。

 

つづいてテーマが決まった後は構成を考えます。本記事では4つのパターンを紹介しています。

 

 

③本文の構成『4パターン』

本文の構成には逆三角形、三部構成、起承転結、起承展転結の4パターンがあります。それぞれ用途とやり方を説明していきます。

 

  • 伝えるなら「逆三角形」
これはニュースで一番使われるスタイルで、大事なものから順に書いていきます。最初にリード文で主要な5W1Hを明記した要約を書き、その後に重要度順に書いていきます。逆三角形のメリットは、要点を伝えるのに向いている点です。
 
  • 論じるなら「三部構成」
序論本論結論の順に書くことを三部構成といいます。序論(問題提起)とはテーマと動機のことです。続いて本論で疑問の分析、調査をまとめます。最後に結論で事実に基づく主張+残された課題を紹介します。三部構成は論理性があり、論文などに向いています。
 
  • 感動させるなら「起承転結」
起承転結とは、つかみ(何について話すのか)→詳しい説明(理解させる)→意外性のある話題に変える(飽きさせない)→オチを付ける(読者を唸らせる)の4部構成のことです。長文やコラムなど、読者の心を動かすのに向いています。
 
  • 長めの文は「起承展転結」
起承転結のときより長い、600字程度の長文に有効です。
「起」ではとっておきのエピソードを250字前後で書きます。「承」は背景や動機を述べ、「展」で事例やデータで論じます。「転」では別の視点からの分析をしてバランスを取り、「結」で結論や主張をします。つまり、序盤で読者の感情を揺さぶり、中盤は論理的に説明し、結で締める構成です。

 

 

このように目的にあった構成を選ぶことで、読者に伝わりやすくすることができます。テーマと構造を書いた後は、実際に全体を書いてみて、細かいところを修正すれば完成です!

 

まとめ

・書く前に基本の型を確認

・面白いテーマとは読者の関心、新奇性、社会的影響

 ・テーマは逆張り、掛け算、逆張りで見つける

・文章構成は逆三角、三部構成、起承転結、起承展転結の4つから選ぶ

 

感想

いままでは手順を決めずにグダグダとブログ記事を書いていた私も、型通りに考えることで作成スピードが上がりました。ブロガーの皆さんも文章術の本を一冊読んでおくといいかもしれませんね。

 

本日の書籍情報

【書籍名】迷わずかける記者式文章術:プロが実践する4つのパターン
【著者名】松林薫
【出版社】慶應義塾大学出版社
【出版日】2018/2/15
【頁 数】212ページ

 


 

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